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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科45巻6号

1991年05月発行

文献概要

症例報告

皮下に石灰沈着を伴った小児皮膚筋炎の1例—石灰成分分析結果並びに生成機序についての若干の考察

著者: 堀内義仁1 石井則久1 石井晴美1 高橋泰英1 中嶋弘1

所属機関: 1横浜市立大学医学部皮膚科学教室

ページ範囲:P.421 - P.424

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 3歳時に皮膚筋炎と診断され,8歳時より非ステロイド系消炎剤で加療されていた13歳の女性患者の石灰化を伴う皮下硬結に対して二次感染の予防,運動制限の解除を目的として切除手術を施行した.その成分分析を行ったところ主成分はリン酸カルシウムであった.本例の皮下硬結は,肘,膝,臀部などの大関節周囲に存在していることから,その発生機序の一つとして,筋力や外圧などの物理的刺激も関与している可能性が推察された.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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