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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科45巻7号

1991年06月発行

文献概要

症例報告

クラブラン酸・アモキシシリンによるTEN型薬疹の1例

著者: 槙坪康子1 福井良昌2

所属機関: 1西尾市民病院皮膚科 2名古屋大学医学部皮膚科学教室

ページ範囲:P.481 - P.484

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 22歳,男性.潰瘍性大腸炎にてsulfasalazine(商品名:サラゾピリン)内服2週間後に感冒様症状にてクラブラン酸カリウム・アモキシシリン錠(商品名:オーグメンチン)内服,翌日顔面より皮疹出現,4日目には皮疹拡大,歩行困難となりTENと診断し,当科入院.後日原因薬剤の検索に貼布試験,掻爬貼布試験,内服テスト,皮内テスト,スクラッチテスト,リンパ球刺激試験を行った結果では,sulfasalazineはすべて陰性,クラブラン酸カリウム・アモキシシリンは貼布試験では陰性,掻爬貼布試験,皮内テスト,内服テストでは陽性所見を認めた.以上により本疾患はクラブラン酸・アモキシシリンによる薬剤性TENと診断した.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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