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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科45巻8号

1991年07月発行

文献概要

症例報告

ピロキシカムによる光線過敏型薬疹の1例

著者: 山崎正視1 川田暁1 野田俊明1 比留間政太郎1 石橋明1

所属機関: 1防衛医科大学校皮膚科学教室

ページ範囲:P.573 - P.576

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 ピロキシカム20mgを7日間内服後約4時間露光したところ,翌日より露光部に皮疹が出現した54歳男性.来院時には浸潤のある紅斑,水疱,落屑局面がみられ,組織学的には海綿状態を認めた.ワゼリン基剤によるピロキシカムのパッチテストは疑陽性,光パッチテストは強陽性で,濃度による差はなかった.内服照射テストは陽性で,判定時に11日前のUVA照射部位に一致してflare upがみられた.以上より,本症例は光アレルギー機序による可能性が示唆された.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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