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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科45巻8号

1991年07月発行

症例報告

Benign Lipoblastomaの1例

著者: 住友健三1 城戸正詩2 長岡栄3 谷村晃4

所属機関: 1下関市立中央病院小児外科 2下関市立中央病院整形外科 3下関市立中央病院放射線科 4下関市立中央病院病理

ページ範囲:P.581 - P.584

文献概要

 生後9カ月乳児の会陰大腿部に発生したbenign lipoblastomaを経験した.術前のCT検査では,腫瘍内は均一ではなく脂肪成分の部と造影される部を認めた.腫瘤は周囲組織と一部強固に癒着していたが,剥離可能で全摘することができた.腫瘤の大きさは3.5×2.5cmであり,腫瘍の病理学的検索では,脂肪芽細胞,成熟脂肪細胞を認め,異型性はなかった.また,これらの細胞はS−100蛋白の染色で陽性に染まった.本症は小児に生ずる稀な腫瘍で,本邦報告例は32例であり,若干の文献的考察を行った.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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