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症例報告
Premalignant Fibroepithelial Tumor(Pinkus)の1例
著者: 板東真弓1 堀越貴志1
所属機関: 1札幌医科大学皮膚科学教室
ページ範囲:P.587 - P.590
文献購入ページに移動 65歳女性.左大腿後面に生じたpremalignant fibroepithelial tumor(Pinkus)の1例を報告した.臨床的には皮膚色,弾性軟,縦・横7×5mm,高さ5mmの有茎性の腫瘤であった.組織学的には表皮と連続した好塩基性の基底細胞様細胞が細く索状に分枝あるいは吻合し,網状の腫瘍巣を形成していた.腫瘍細胞は異型性がほとんどなく,辺縁では柵状配列が認められた.間質は豊富で,粘液腫様,線維腫様変化を示していた.本腫瘍の本邦報告例は現在まで自験例も含めて16例であり,それらについても若干の検討を行った.
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