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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科45巻8号

1991年07月発行

文献概要

症例報告

エトレチネート療法中のダリエ病患者に生じたカポジー水痘様発疹症

著者: 斉藤範夫12 鮫島俊朗1 深田栄俊1 森嶋隆文1

所属機関: 1日本大学医学部皮膚科学教室 2駿河台日本大学病院皮膚科学教室

ページ範囲:P.597 - P.601

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 エトレチネート内服療法中のダリエ病に合併したカポジー水痘様発疹症の52歳,男性例を報告した.自験例で興味あることは,カポジー水痘様発疹症の初発部位が陰股部であり,4日後,エトレチネート休薬によって皮疹の再燃傾向があったと思われる両腋窩,両耳後部,被髪頭部や右眼囲に有痛性小水疱やびらん面が出現したこと,水疱底の塗抹標本の免疫蛍光抗体直接法でHSV II型が同定されたこと,治療上,基礎疾患であるダリエ病に対するエトレチネート療法を維持することが重要であることが示唆されたことなどである.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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