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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科45巻9号

1991年08月発行

文献概要

症例報告

致死型先天性表皮水疱症の1例

著者: 八田尚人13 光戸勇1 足立壮一2 坂井秀彰3 谷口滋3

所属機関: 1福井県立病院皮膚科 2福井県立病院小児科 3金沢大学医学部皮膚科学教室

ページ範囲:P.703 - P.707

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 致死型先天性表皮水疱症の1例を報告した.症例は生後11日目の女児で,出生時より全身にびらんと水疱を認めた.手足の爪は脱落しており,びらんは瘢痕,稗粒腫を残さずに治癒した.コルチコステロイドとビタミンEの全身投与によって治療したが生後131日目に死亡した.水疱はlamina lucidaに形成されていた.水疱部では半デスモソームに減少がみられたが,水疱周囲および無疹部においては半デスモソームに異常はみられなかった.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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