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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科45巻9号

1991年08月発行

文献概要

症例報告

Eccrine Angiomatous Hamartomaの1例

著者: 福沢久美子1 堀越貴志1 影下登志郎2

所属機関: 1札幌医科大学皮膚科学教室 2熊本大学医学部皮膚科学教室

ページ範囲:P.713 - P.716

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 Eccrine angiomatous hamartomaの1例を報告した.5歳女児.生下時より右下腿前面に小指頭大皮膚色で有毛性の結節が存在し,成長に伴い徐々に増大し,また褐色調を帯びてきた.結節に一致して局所多汗を認めた.病理組織検査にて真皮中層のエクリン汗腺の増加,汗腺壁の肥厚と,真皮中層から皮下組繊にかけて血管腫構造を認めた.組織学的にも本症の典型例と考えられた.抗血液型抗原(患者血液型B型)による免疫組織染色で,血管腫の血管内皮細胞は陰性であり,通常の血管腫とは異なるものと考えられた.本症は,エクリン汗腺と毛細血管が同時に増殖し腫瘤を形成する一種の過誤腫であると考えた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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