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カラーアトラス
再発性丹毒
著者: 三原一郎1 澤田俊一1 新村眞人1
所属機関: 1東京慈恵会医科大学皮膚科学教室
ページ範囲:P.6 - P.7
文献購入ページに移動初診 昭和61年6月14日
家族歴・既往歴 特記すべきことはない.
現病歴 約10年前より,左頬部に軽度の熱感を伴う,発赤,腫脹出現.放置にて軽快するも,その後数回の再発を繰り返した.初診2日前より,再び左頬部に発赤,腫脹が出現したため当科受診となった.なお,毛剃りの習慣はない.
現症 皮疹は,鼻部より左頬部にわたる境界明瞭な浮腫性紅斑局面で,病巣中心部には小水疱の形成がみられた.皮面は腫脹のための光沢を有し,毛孔の開大を認めた(図1).局所の疼痛,熱感を伴うも,発熱など全身症状はみられず一般状態は良好であった.血液検査では白血球数10800/mm3,CRP 2.5mg/dl,ASLO 1661U/mlと感染症を示唆した.
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