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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科46巻1号

1992年01月発行

文献概要

症例報告

Erythema Dyschromicum Perstansの2例

著者: 葉狩しのぶ1 三原基之1 阿曽三樹1 島雄周平1

所属機関: 1鳥取大学医学部皮膚科学教室

ページ範囲:P.59 - P.62

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 Erythema dyschromicum perstansの2例を報告した.症例1は,16歳男性.体幹,四肢に米粒大から小指頭大までの灰紫色を帯びる色素斑と紅斑が見られた.症例2は,49歳男性.腰臀部,両大腿部に爪甲大までの瘙痒のない灰紫紅色調の色素斑が見られ,一部融合傾向があり,この色素斑はステロイド軟膏の外用によって軽快した.2症例ともに組織学的にlichenoid tissue reactionが見られ,症例1では活動期と非活動期が同時に認められた.症例2では真皮上層の炎症性細胞浸潤内に胡桃状の核(convolutecl nucleus),濃染性の核をもつ異型リンパ球が散見され,核塵も見られた.自験例とその類症および皮膚T細胞リンパ腫との関連について若干の文献的考察を行った.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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