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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科46巻10号

1992年09月発行

文献概要

原著

血清サイトカインレベルを経時的に測定し得た膿疱性乾癬

著者: 佐川曜子1 塩原哲夫1 長島正治1

所属機関: 1杏林大学医学部皮膚科学教室

ページ範囲:P.781 - P.785

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 47歳,男性の膿疱性乾癬の1例を報告するとともに,種々の臨床症状の変化に応じてサイトカインがどのように変動するか血清中のサイトカインレベルを測定した.IL−1α,GM-CSFは必ずしも臨床症状との明らかな相関はみられなかったものの,TNF—αは膿疱の出現時期に一致して高値を示し,IFN—γはむしろ皮疹の増悪に先行して変動する傾向がみられた.IL−6は全体としては皮疹の程度に相関するものの,病勢に鋭敏に反応するものではなかった.乾癬において多種のサイトカイン(特にTNF—α,IFN—γ)を経時的に測定することにより病勢を客観的に判断することが可能となり,予後や治療の目安になるのではないかと考えた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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