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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科46巻10号

1992年09月発行

文献概要

原著

慢性甲状腺炎,白斑を合併した円形脱毛症

著者: 植木理恵1 今井龍介1 高森建二1 石原明夫2

所属機関: 1順天堂大学医学部皮膚科学教室 2順天堂大学医学部内科学教室

ページ範囲:P.787 - P.791

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 円形脱毛症の病因は未だ明らかではないが,自己免疫説が有力な説の一つとなっている.今回我々は,各々その病態に自己免疫現象の関与が考えられている慢性甲状腺炎と尋常性白斑を合併した円形脱毛症の3症例を経験した.3症例ともに,脱色素斑部より生検しマッソン・フォンタナ染色では,表皮内にメラニンおよびメラノサイトを認めず,また,甲状腺穿刺吸引細胞診上,慢性甲状腺炎の像を示した.以上より3疾患の合併と診断した.これら3疾患の合併の報告は我々の調べ得た限りなく,円形脱毛症の病態を解明する上で興味ある合併と考え報告する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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