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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科46巻10号

1992年09月発行

文献概要

症例報告

悪性組織球症様病変を呈した蚊アレルギーの1剖検例

著者: 五十嵐晴巳1 小粥雅明1 小川博2

所属機関: 1富士宮市立病院皮膚科 2聖隷三方原病院病理診断科

ページ範囲:P.817 - P.821

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 18歳女性.蚊アレルギーより悪性組織球症様病変をきたした1剖検例を報告する.6歳時から蚊アレルギー症状が出現し,毎夏,蚊刺を繰り返し受けるうち,12年後の蚊刺を契機に,発熱,著明な肝脾腫,汎血球減少をきたし,死亡した.剖検所見で,皮膚,肝,脾,骨髄,リンパ節に貪食像を示す組織球の増殖と,大小不同で核小体の目立つ異型細胞がみられた.文献的にも,蚊アレルギー患者は悪性組織球症やそれに類似する疾患を続発する可能性があり,長期にわたる詳細な観察が必要であると思われる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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