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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科46巻10号

1992年09月発行

文献概要

症例報告

スリンダク内服によるStevens-Johnson症候群の1例

著者: 月永一郎1 熊切正信2 笠原直子 細川吉博3

所属機関: 1国家公務員等共済組合連合会幌南病院皮膚科 2北海道大学医学部皮膚科学教室 3北海道大学医学部整形外科学教室

ページ範囲:P.823 - P.826

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 54歳,女性.変形性膝関節症のためスリンダク内服50日目に全身に多型紅斑型発疹,口腔内びらん,発熱,結膜炎を生じStevens-Johnson症候群と診断した.スリンダクを用いた貼布試験,リンパ球幼弱化試験が陽性で,かつ内服誘発試験も陽性でスリンダクによる薬疹と確診した.スリンダクは消炎効果が強く頻用される薬剤であるが,Stevens-Johnson症候群,TENの重症型の薬疹を生じた報告が散見されるため,長期間にわたり使用することの多いリウマチ性疾患の治療薬としての使用には十分な注意が必要である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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