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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科46巻10号

1992年09月発行

文献概要

症例報告

Angiosarcoma of the Scalpの1例

著者: 小林孝志1 飯塚一1 水元俊裕2 近藤信夫3

所属機関: 1旭川医科大学皮膚科学教室 2旭川厚生病院皮膚科 3旭川厚生病院病理

ページ範囲:P.851 - P.855

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 76歳,男性.初診は平成元年9月7日.頭部に外傷の既往があり,その約2週間後に同部位の小豆大の腫瘤に気づく.組織学的所見では,真皮全層にわたり,核は大小不整で異型性の強い腫瘍細胞の増殖を認め,ところどころに,裂隙および管腔形成を有する.免疫組織学的所見では,第VIII因子関連抗原はごく一部で弱陽性,UEA−1レクチンは陽性,vimentinは強陽性,S−100蛋白およびdesminは陰性であった.電顕所見では,腫瘍細胞内にWeibel-Palade顆粒様物質,pinocytotic vesicleを認め,腫瘍細胞間ではdesmosome様構造を認めた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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