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印象記
第53回米国研究皮膚科学会印象記
著者: 二村省三1
所属機関: 1関西医科大学皮膚科
ページ範囲:P.860 - P.862
文献購入ページに移動 昨年の西海岸シアトルでの米国研究皮膚科学会(S.I.D.)meetingから早1年がたち,今年は4月29日から5月2目までの4日間,東海岸メリーランド州の古い港町ボルチモアで第53回目の学会が開かれた.会場はチェサピーク湾岸ぞいに美しく整備されたウォーターフロントのStouffer Harbor—place HotelとBaltimore Con—vention Centerが使われた.折しもロスアンゼルスでは警官の黒人暴行事件をきっかけに,激しい暴動が発生していた.しかし,東のメリーランド州ではテレビの報道以外,表面的にはその影響もうかがえず,梨の花や木蓮そしてチューリップが一斉に咲き競う美しい初夏のひとときを人々は満喫していた.このメリーランドは北にワシントンD.C,南に古くは合衆国の首都が一時期おかれ,現在は海軍兵学校のあるアナポリス,また我々にはおなじみのNIHやNCIがある政治学問の中心地のひとつである.またエドガー・アラン・ポウが一時期を過ごし,ベーブ・ルースの誕生地でもある.最近では映画化もされた『レッドオクトーバーを追え』の著者トム・クランシーは地元紙のBaltimore Sunの記者であった.何やら観光案内風になつた.
私事で恐縮ですが,筆者にとってボルチモアは,当時Johns Hop—kinsにおられ,昨年WilliamMontagna賞を受けられたL.A.Dias教授のもとで仕事をし,長女が生まれた第二の故郷ともいえる場所でつい思い入れが強くなってしまったようだ.
私事で恐縮ですが,筆者にとってボルチモアは,当時Johns Hop—kinsにおられ,昨年WilliamMontagna賞を受けられたL.A.Dias教授のもとで仕事をし,長女が生まれた第二の故郷ともいえる場所でつい思い入れが強くなってしまったようだ.
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