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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科46巻12号

1992年11月発行

文献概要

原著

Desmoplastic Malignant Melanoma

著者: 金井塚生世1 早川広樹1 川口博史1 石井晴美1 馬場直子1 杉山朝美1 相原道子1 高橋泰英1 長谷哲男1 中嶋弘1 厚坂啓司2

所属機関: 1横浜市立大学医学部皮膚科学教室 2国立立川病院皮膚科

ページ範囲:P.981 - P.985

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 Desmoplastic malignant melanomaの2例を報告した.症例1は49歳の男性で,左踵部の黒色斑が初発症状であった.病理組織学的に,原発巣では類円形細胞と紡錘形細胞の混在した増殖と膠原線維の一部増生が認められた.左膝窩部の転移巣では膠原線維の増生が著明で,肥厚性瘢痕様であった.症例2は42歳の男性で,左背部の黒色腫瘤が初発病巣であった.病理組織学的に,紡錘形細胞の増殖と膠原線維の増生が認められた.2症例とも腫瘍細胞と線維芽細胞との鑑別(特に症例1におけるリンパ節転移および膝窩転移巣)が困難であり,その鑑別にはS−100蛋白染色,silvercolloid染色,Fontaiia-Masson染色などが有用であった.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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