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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科46巻12号

1992年11月発行

原著

Eccrine Poroma 21例の集計—免疫組織化学的検討を中心に

著者: 坂井博之1 中村哲史1 松尾忍1 飯塚一1 佐藤真理子

所属機関: 1旭川医科大学皮膚科学教室

ページ範囲:P.987 - P.990

文献概要

 旭川医科大学皮膚科学教室で経験したeccrine poroma 21例につき臨床,病理組織および免疫組織化学的に検討した.21例中14例が女性で,また50歳以上が全体の約8割を占めていた.好発部位は足で,約半数に発生がみられ,下肢を含めると3/4を占めた.組織学的には全例Pinkus型の病巣が主体であるが,少数例では主病巣に付随してSmith & Coburn型とWinkelniann & McLeod型の病巣が認められた.免疫組織化学的検索においては,全表皮型抗ケラチン抗体は全例陽性を示した.Epi—thelial membrane antigen(EMA)は9例で腫瘍全体に発現がみられたが,9例では,cuticular cellのみが陽性で,poroid cellは陰性であった.免疫組織化学的所見について若干の考察を加えた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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