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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科46巻12号

1992年11月発行

今月の症例

Kaposi肉腫の結節を主訴に来院した後天性免疫不全症候群(AIDS)の本邦人例

著者: 小林孝志1 山崎雄一郎1 福田知雄1 渡辺知雄1 小野田登2

所属機関: 1国立東京第二病院皮膚科臨床研究部 2国立東京第二病院臨床検査科

ページ範囲:P.999 - P.1004

文献概要

 30歳,男.Kaposi肉腫の結節を主訴に来院した後天性免疫不全症候群(AIDS)の本邦人の1例を報告した.躯幹,四肢に自覚症状を認めない結節が多発,個疹は母指等大程度の多くは類円形で,表面平滑な暗赤色調を呈する若干隆起性の皮疹であった.両側鼠径部,腋窩部リンパ節腫大あり,左扁桃部にも皮膚とほぼ同様の結節を認めた,亀頭部にはびらん局面が存在し,会陰部に尋常性疣贅と思われる皮疹が多発していた.これまでのところ,本邦でのAIDSとKaposi肉腫の合併は比較的稀であるが,今後の症例の増加の可能性もあり若干の文献的考察を加え報告した.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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