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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科46巻12号

1992年11月発行

症例報告

全身性強皮症の経過中,抗RNP抗体と筋症状が出現した抗Topoisomerase I抗体陽性例

著者: 袋秀平1 入舩あゆみ1 谷口裕子1 片山一朗1 西岡清1

所属機関: 1東京医科歯科大学医学部皮膚科学教室

ページ範囲:P.1027 - P.1030

文献概要

 24歳の女性.強指症,舌小体短縮,指尖陥凹瘢痕を認め,抗topoisomerase I抗体陽性で強皮症と診断した.初診時抗RNP抗体は陰性であったが,経過観察中に陽性化した.肺線維化が進行,筋症状も出現したため経口ステロイドの他,免疫抑制剤,ステロイドのミニパルス療法を施行した.治療により呼吸器,筋症状のみならず皮膚の硬化も軽減した.抗topoisomerase I抗体,抗RNP抗体(および抗セントロメア抗体)の間の重複陽性例は比較的まれであり,そうした症例が呈する臨床症状について詳細に記載した報告は少ない.本症例については抗RNP抗体に起因する筋症状であると考えた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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