文献詳細
今月の症例
文献概要
58歳,男性.10年前に両下腿のアミロイド苔癬が出現して半年で消退した.その数年後に同様の皮疹が再発し,初診の3週間前より日光露出部の多形日光疹と両上腕外側の手掌大の紅斑局面が出現した.上腕の紅斑の生検像と血清中の筋原性酵素(CPK,アルドラーゼ,ミオグロビン等)の上昇より,皮膚筋炎と診断.同時に真皮乳頭部と毛包周囲にアミロイド沈着を認めた.十二指腸粘膜生検ではアミロイド沈着はなく,皮膚限局性アミロイドーシスと診断.皮膚筋炎に続発した皮膚限局性アミロイドーシスの報告は調べえた限りで自験例が第1例目と思われる.
掲載誌情報