icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科46巻13号

1992年12月発行

文献概要

今月の症例

原発性胆汁性肝硬変に合併し,下腿に多発した黄色ブドウ球菌性ボトリオミコーシス

著者: 下江敬生1 鳥越利加子1 藤本亘1 荒田次郎1 米井泰治2 東俊宏2 辻孝夫2

所属機関: 1岡山大学医学部皮膚科学教室 2岡山大学医学部第一内科学教室

ページ範囲:P.1111 - P.1115

文献購入ページに移動
 原発性胆汁性肝硬変に合併したボトリオミコーシスの症例を報告した.臨床的には,両下腿に多発した丘疹,膿疱の集簇病変であり,真菌感染症を疑わせたが,特徴的な組織学所見,グラム染色像と病変部よりの黄色ブドウ球菌の検出により,黄色ブドウ球菌性ボトリオミコーシスと診断した.ミノサイクリン点滴にて約1カ月で略治した.原発性胆汁性肝硬変を基礎疾患にもち,それによる白血球減少,免疫異常が関与していると思われた.過去に両疾患の合併の報告はない.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?