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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科46巻13号

1992年12月発行

文献概要

治療

刺青(装飾性)の治療経験

著者: 松賀一訓1 秦維郎1 矢野健二1 古市浩美1 伊藤理1 松田秀則1 芝本英博1 前田文彦1 吉田有香子1

所属機関: 1香川医科大学形成外科学教室

ページ範囲:P.1153 - P.1156

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 当院開院以来8年間に当科を受診した装飾性刺青患者は42例(全新患数の1.3%),男35例,女7例で,初診時年齢は20歳未満7例,20歳代10例,30歳代19例,40歳代3例,50歳以上3例であった.部位は1側上肢に限るもの14例,上半身(胸部,肩,背部,両上肢に及ぶもの)22例,眉毛部4例,鼠径部1例,大腿部1例であった.28例(男性22例,女性6例)に治療を行った.治療法は単純切除術11例,皮膚剥削術14例,皮膚剥削術+切手状植皮術2例,皮膚剥削術+酵素処理表皮移植術1例,分層植皮術1例,頭皮島状皮弁による眉毛再建術2例である.当科における刺青の治療方針をまとめると,切除できる小さいものは単純切除術,切除できない広いものは皮膚剥削術,そのうち色素の入った層が深い刺青は刺青皮膚剥削術+切手状植皮術,色素の層が深く健常皮膚のきわめて少ない色彫の刺青は皮膚剥削術+酵素処理表皮移植術である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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