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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科46巻2号

1992年02月発行

文献概要

今月の症例

Fabry病の2例

著者: 稲葉義方1 原田鐘春1 三原一郎1

所属機関: 1東京慈恵会医科大学皮膚科学教室

ページ範囲:P.141 - P.145

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 20歳と34歳の男性に認められたFabry病の2例を報告した.自験例はいずれも躯幹部と大腿部に多発する暗赤色の被角血管腫,四肢末梢の疼痛発作および発汗低下などFabry病に特徴的な臨床症状を有し,発汗テストにて著明な発汗障害を示した.組織学的には暗赤色小丘疹の真皮乳頭層に小血管の拡張像を,電顕的には真皮内血管内皮細胞に層状の微細構造を持つ高電子密度の沈着顆粒を多数認めた.酵素学的検査では白血球中α—galactosidase Aの酵素活性低下と尿中ceramide trihexoside排泄量の増加を確認した.また家系内に保因者を確認した.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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