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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科46巻2号

1992年02月発行

文献概要

症例報告

紅斑性天疱瘡と慢性円板状紅斑性狼瘡の合併

著者: 齋藤敦1 八坂なみ1 大竹直人1 窪田泰夫1 宇野明彦1 島田眞路1 玉置邦彦1

所属機関: 1山梨医科大学皮膚科学教室

ページ範囲:P.161 - P.164

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 25歳男性に生じた紅斑性天疱瘡に合併した慢性円板状紅斑性狼瘡の1例について報告した.顔面および躯幹には紅斑・びらん局面,手背部には一部線状配列に示す表面疣状角化性丘疹の集簇を認めた.病理組織学的所見の主体は,顔面の紅斑局面では顆粒層の棘融解像であり,手背部の疣状角化性丘疹では顆粒層の菲薄化と真皮上層部の巣状一部帯状の細胞浸潤であった.また,蛍光抗体直接法では紅斑性天疱瘡と慢性円板状紅斑性狼瘡のそれぞれに認められる所見が同時に紅斑局面と角化性丘疹の各皮疹で認められた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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