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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科46巻2号

1992年02月発行

文献概要

治療

形成外科的治療を行つたWeber-Christian病の1例

著者: 松賀一訓1 秦維郎1 矢野健二1 伊藤理1 松田秀則1 古市浩美1 芝本英博1

所属機関: 1香川医科大学形成外科学教室

ページ範囲:P.191 - P.193

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 Weber-Christian病は発熱,皮下硬結を主徴とし,全身の脂肪織を侵す原因不明,再発性の疾患である.全身皮下の脂肪織炎の結果,しばしば皮膚に萎縮性陥凹を生じる.今回われわれは,寛解期と思われるWeber-Christian病の顔面変形,特に鼻唇溝部の陥凹変形に対して,顔面除皺術に準じた修正術を行い,好結果を得た.術後経過は順調であり,抜糸の時期も通常の場合と変わらず,創治癒の遷延も見られなかった.また本症自体の増悪も見られず,症状が寛解期にある場合は,種々の外科的治療を行っても差し支えない可能性が示唆された.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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