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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科46巻3号

1992年03月発行

症例報告

急激に発症し,経過中に肺結核を合併した尋常性天疱瘡の1例

著者: 岡史子1 平野眞也1 奥田良治1 小石和夫1 岸本三郎1 安野洋一1

所属機関: 1京都府立医科大学皮膚科学教室

ページ範囲:P.263 - P.266

文献概要

 54歳,男性.急激に体表面積の約50%にわたり第2度熱傷様の水疱,びらんおよび紅斑を生じた.ステロイド治療により全身状態,皮疹とも次第に軽快したが,経過中に肺結核を併発した.リファンピシンを投与したところ8日目より皮疹が増悪したが,リファンピシンの中止後約1週間で軽快した.すなわち,リファンピシンがステロイドの効果を減弱させた可能性が考えられた.本例の概要を報告するとともに急性発症の天疱瘡およびリファンピシンがステロイド治療に及ぼす影響について文献的に考察した.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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