文献詳細
症例報告
文献概要
58歳,女性.初診の約2週間前,左第1趾腹に自覚症状のない潰瘍に気づく.皮膚所見として左第1趾腹における拇指頭大の深い潰瘍が認められ,検索の結果左下腿外側を主とした領域における全知覚麻痺が証明され,椎間板のL3-4に圧迫狭小化が指摘された.このことから脊髄疾患に起因する足穿孔症と診断した.自験例の場合趾腹に発症している点が特異的と思われた.入院安静および局所療法に加えプロスタンディン®の全身投与,その後硫酸ネチルマイシン含有軟膏の外用を試み,著効した.
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