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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科46巻4号

1992年04月発行

文献概要

症例報告

自己赤血球感作性紫斑病の1例

著者: 五味博子1 倉持政男1 斎藤学1 岡田善胤1 波多野真理1 三浦隆1 中山豪2 斎藤恒博2

所属機関: 1帝京大学医学部附属市原病院皮膚科 2帝京大学医学部附属市原病院第三内科

ページ範囲:P.349 - P.352

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 自己赤血球感作性紫斑病の1例を報告した.59歳女性,平成2年1月頃より四肢に中心硬結を伴った環状出血斑が多数出没.同年5月23日初診時,左大腿部に,中心に黄白色調の硬結を伴う爪甲から手拳大の輪状紫斑が多数群集して認められた.自己赤血球の皮内注により,同様の皮疹が再現された.一般検査上228万/mm3の血小板増加が指摘された.ブスルファン投与により血小板数およびその機能には改善が認められたが,皮疹の出現頻度およびその拡大程度に対する影響はとくに指摘されなかった.本症における皮疹発症機構に関し,とくに血小板の多寡および血小板機能という両面からの検討を加えた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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