文献詳細
症例報告
文献概要
44歳男性の全身に白斑が散在する患者に,環状の紅斑性隆起を辺縁に伴う不完全色素脱失斑が出現した.環状紅斑は白斑に先行して出現し,数週間で消退するが,その中心部に不完全色素脱失斑を生じ,やがて完全色素脱失斑となる.臨床的に従来,炎症性辺縁隆起性白斑として報告されているものに一致すると思われた.紅斑部の病理組織像では,いわゆるsatellite cell necrosisも認められ,その発症に免疫機構の関与が示唆された.
掲載誌情報