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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科46巻5号

1992年04月発行

特集 最近のトピックス Clinical Dermatology 1992

II 皮膚疾患の病態

アトピー性皮膚炎とサイトカイン

著者: 古江増隆1 大槻マミ太郎1 中村晃一郎1 小方冬樹1 高橋毅法1

所属機関: 1東京大学医学部皮膚科学教室

ページ範囲:P.52 - P.56

文献概要

 IgEの産生は,IgEの産生を亢進させるようなサイトカイン(インターロイキン4など)を産生するヘルパーT細胞(Th2細胞)と,IgEの産生を低下させるようなサイトカイン(インターフェロンγなど)を産生するヘルパーT細胞(Th1細胞)のバランスの上に調節されていることがマウスの実験系から明らかとなった.ヒトにおいてもTh1様細胞とTh2様細胞の存在が想定され,血中IgE値が高値を示すアトピー性皮膚炎ではTh2様細胞が増加していることが証明されてきている.本稿ではアトピー性皮膚炎における高IgE血症の発症病態についてサイトカインの面から現在までの知見を概説した.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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