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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科46巻5号

1992年04月発行

特集 最近のトピックス Clinical Dermatology 1992

III 新しい検査法と診断法

SS-B/La抗原診断の新しい方法

著者: 加藤智啓1 上坂等2 山本一彦3

所属機関: 1聖マリアンナ医科大学附属難病治療研究センター 2東京医科歯科大学第一内科 3東京大学医学部内科物理療法学教室

ページ範囲:P.111 - P.116

文献概要

 抗SS-B/La抗体は主にシェーグレン症候群・全身性エリテマトーデスの患者血清中に検出される抗核抗体である.特に前者で高頻度に検出され,標識抗体に利用されている.近年,先天性房室ブロックとの関連も報告されている.一般には,螢光抗体法でスクリーニングされ,二重免疫拡散法で,その特異性が決定される.最近になり,SS-B/La抗原は,RNAポリメラーゼIIIによる初期転写物であるRNAと複合体をつくっている約47kDaの蛋白であることがわかり,そのcDNAもクローニングされた.我々も独自にクローニングしたSS-B/La抗原のcDNAを用い,大腸菌にリコンビナントSS-B/La抗原を発現させ,抗原決定基の同定を行うなど,SS-B/La抗原について新しい知見を得ているので紹介する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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