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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科46巻5号

1992年04月発行

特集 最近のトピックス Clinical Dermatology 1992

IV 治療のトピックス

新しいサンスクリーン剤

著者: 佐藤吉昭1

所属機関: 1東京女子医科大学附属第二病院皮膚科

ページ範囲:P.156 - P.160

文献概要

 ヒヤケ止めを目的に開発されたサンスクリーン剤(サ剤)は,60年余の間に大きく進歩した.現在の光防御はsunburn spectrum(UVB)のみならず,赤外線領域までの広範囲波長域に有効なものが求められている.その要求によって含有成分の変遷があったが,より安全で使いやすく,確実な効果となるとまだ改良すべき点が多い.とくに効果判定の目安になるSPF測定法の国際統一は,最も急がれる問題である.地球オゾン層の破壊がこのまま進み,地表に到達する紫外線の質と量に予想される変化がもたらされるとすれば,朝の歯みがきの次にはサ剤をという習慣が生まれるかもしれない.遮光法,サ剤による光防御,各自のスキン・タイプなどに関する知識を持つことは,重要な課題である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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