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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科46巻6号

1992年05月発行

文献概要

今月の症例

AlDS患者に発生した皮膚のB Cell Lymphoma

著者: 赤城久美子1 関藤成文1 坂東正士2 八森啓3 船田信顕4

所属機関: 1東京都立駒込病院皮膚科 2東京都立駒込病院形成外科 3東京都立駒込病院感染症科 4東京都立駒込病院病理科

ページ範囲:P.431 - P.434

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 AIDS患者に生ずる悪性腫瘍はKaposi肉腫とB cell lymphomaが主である.後者は主に脳に発生するが,皮膚に生じて急速に増大した32歳男性の1例を経験したので報告した.腫瘍は左前額部に発生し,全剔出術後,放射線照射を行って10カ月後の現在再発はない.経過中,肺クリプトコックス症,扁桃腺炎,薬疹などを併発したが現在は全身状態良好で外来通院中である.組織はdiffugse large cell type,IgAおよびλ陽性のB cell lymphomaであった.AIDS患者に発生するB cell lymphomaについての文献的な知見とともに,AIDS患者の手術に際しての配慮を若干併記した.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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