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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科46巻6号

1992年05月発行

文献概要

症例報告

色素性蕁麻疹の1例

著者: 丸茂光二1 窪田泰夫1 島田眞路1 玉置邦彦1

所属機関: 1山梨医科大学皮膚科学教室

ページ範囲:P.441 - P.443

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 4歳男子のUnna型の色素性蕁麻疹の1例を報告した.自験例ではDarier徴候陽性を示した直後の皮疹を生検し,病理組織学的検査を行ったところ,血管周囲性に肥満細胞と好酸球の共存像を認めた.また肥満細胞のもつeosinophil-activatingsubstancesの代表である血中platelet-activating factor(PAF)値も軽度上昇しており,本症成立のうえで肥満細胞と好酸球の両者の相互作用が重要であることが示唆された.さらに皮膚肥満細胞の同定法としてFITC-avidin染色も行ったので,その有用性についても略述した.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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