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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科46巻6号

1992年05月発行

文献概要

症例報告

Pigmented Acantholytic Squamous Cell Carcinoma

著者: 赤坂俊英13 今村優子1 間山諭2

所属機関: 1岩手県立中央病院皮膚科 2岩手医科大学第二病理学教室 3岩手医科大学皮膚科学教室

ページ範囲:P.479 - P.482

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 68歳,男性の右前腕に生じたpigmented acantholytic squamous cell car—cinomaを報告した.腫瘍の1/4の部分に局在して,腫瘍細胞と共生するmelanocyteを散在して認めた.共生するmelanocyteの多くはpigment blockadeされたものが多く,腫瘍近傍の間質には多数のmelanophageを有していた.これらのmelanocyteは腫瘍の発生初期に表皮あるいは毛包から迷入したものと考えた.また,腫瘍胞巣内に多くのacantholysisを認め,その中に特異な異常角化細胞を含む個細胞角化細胞を入れていたことから,毛包由来のacantholytic squamous cell carcinomaであり,さらに化学療法もacantholysisの形成に影響を与えたものと考えた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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