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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科46巻6号

1992年05月発行

文献概要

治療

木村病の4例—治療に関する考察

著者: 小林聡子1 石河亜紀子1 寺木祐一1 原田敬之1

所属機関: 1慶應義塾大学医学部皮膚科学教室

ページ範囲:P.483 - P.487

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 当教室で最近経験した木村病4例(46歳男,42歳女,46歳男,53歳男)を報告した.4例とも臨床的,病理組織学的に典型であった.症例1はデルモパン療法無効で,切除にて再発し,プレドニゾロン内服にて腫瘤の縮小をみた.症例2もプレドニゾロン内服にて腫瘤は縮小した.症例3はイブプロフェン,トラニラストは無効であったが,ステロイド局注にて一部縮小した.症例4はステロイド局注にて縮小したが,中止後再発した.木村病には種々の治療法が試みられているが,再発が常に問題となる.われわれは自験例4例について考察を行い,現時点では,ステロイド療法が速効性,確実性の点で最も効果的な治療法であると考えた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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