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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科46巻6号

1992年05月発行

文献概要

薬剤

単純ヘルペスウイルス感染症に対するアシクロビル軟膏(5%)のプラセボ対照比較試験

著者: 新村眞人1 石橋康正2 西川武二3 川島真4 本田まりこ1 安野洋一5 堀嘉昭6 山西弘一7 石井淳8

所属機関: 1東京慈恵会医科大学皮膚科学教室 2東京大学医学部皮膚科学教室 3慶應義塾大学医学部皮膚科学教室 4東京女子医科大学皮膚科学教室 5京都府立医科大学皮膚科学教室 6九州大学医学部皮膚科教室 7大阪大学微生物病研究所麻疹部門 8埼玉医科大学第4内科学教室

ページ範囲:P.489 - P.498

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 アシクロビル軟膏(5%)の皮膚単純ヘルペスウイルス感染症に対する有効性および安全性を評価するために本剤の基剤を対照とする比較試験を実施した.総投与症例数は163例で,解析対象例数はアシクロビル群79例,プラセボ群77例であった.有効率はアシクロビル群78.5%,プラセボ群54.5%であり,アシクロビル群の有効率はプラセボ群に比し有意に高かった(p<0.01).全般改善度の推移でもアシクロビル群はプラセボ群に比べ速やかな治癒の過程を示した.副作用は刺激感もしくは瘙痒感で,アシクロビル群で3例,プラセボ群で5例認められた.臨床検査値の異常変動は,プラセボ群4例(5件)に認められたのみであった.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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