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雑誌目次

雑誌文献

臨床皮膚科46巻8号

1992年07月発行

雑誌目次

カラーアトラス

後天性リンパ管拡張症

著者: 大野佐代子 ,   宇谷厚志 ,   藤田真由美 ,   宮地良樹

ページ範囲:P.606 - P.607

症例 66歳,女性
 既往歴 10年前に子宮体癌にて子宮切除後,放射線療法を行った.その後再発を認めていない.
 家族歴 特記すべきことなし.
 現病歴 1年前より,外陰部に小丘疹が多発している.
 現症 大陰唇,恥丘部に多房性の無症候性丘疹が多発する(図1).丘疹は穿刺にて漿液性滲出液の排出を認める.
 病理組織学的所見 大陰唇の丘疹を生検した.表皮は肥厚し,表皮突起の延長を認める.真皮乳頭層に表皮内に突出したように大型の管腔構造がある(図2).壁は1層の菲薄な内皮で被われている(図3).内容に赤血球は含んでいないが,リンパ球を有している.

原著

完全型ベーチエツト病患者のHLA-I・IIの分布—日本と中国との比較

著者: 王黎曼 ,   峰下哲 ,   田丁 ,   姜学義 ,   馮高章 ,   丁素先 ,   邊天羽 ,   宮下英夫

ページ範囲:P.609 - P.611

 今回我々は日本と中国における完全型ベーチェット病についてHLA-I・IIの分布を検討した.Cw1,DR5とDQw4抗原の出現頻度について日本と中国との患者間に有意差が認められた.Cw1抗原の頻度については日本人および中国人患者とそれぞれの国の健康人と比べてみろと日本人では低く,中国人では逆に高かった.DR5抗原の頻度については日本人では高く,中国人では低かった.今回の検討結果から,完全型ベーチェット病患者では異なる民族間で抗原頻度は有意に異なることがあると考えられる.

Reticular Erythematous Mucinosis症候群—皮疹部の生化学的分析

著者: 竹原和美 ,   佐々木裕子 ,   清水宏 ,   多島新吾

ページ範囲:P.613 - P.616

 症例は58歳,男.約10年前より,胸部から腹部,背部にかけて,軽度に浸潤を伴う網状の紅斑局面が存在し,組織学的に真皮浅層のムチン沈着,血管周囲性の円形細胞浸潤が認められ,Steiglederらの記載したreticular erythematousmucinosis症候群に一致した.生化学的検索を施行したところ,病変皮膚には正常者皮膚の約2.7倍のヒアルロン酸の増加が証明された.一方,患者尿中ムコ多糖量には変化がなかったことから,本症は皮膚に限局したムコ多糖代謝異常が存在することが考えられた.

深在性エリテマトーデス—自験5例を含めた臨床ならびに組織学的検討

著者: 河原由恵 ,   星野佳子 ,   多島新吾 ,   原田敬之 ,   西川武二

ページ範囲:P.617 - P.621

 最近当教室において経験した,深在性エリテマトーデス5例の臨床病型,組織像についてまとめた.その臨床病型は,全身性エリテマトーデスの診断基準を満たすもの,免疫学的異常,全身症状を全く伴わないもの,その中間像を呈するものに分類された.組織像も多様性を示したが,真皮から皮下織にかけてのムチン沈着,lupusband testの陽性所見は診断上重要であると思われた.なお,本邦既報告例の臨床像について簡単な検討を加え,あわせて示した.

Cole-Engman症候群—電顕的観察

著者: 篭浦正順 ,   諸橋正昭

ページ範囲:P.623 - P.628

 Cole-Engman症候群を電顕的に検討した.臨床的には,顔面,体幹,四肢に網目状の色素沈着が認められ,一部poikilodermaを呈していた.また爪甲の萎縮性変化と,口腔粘膜の白色角化局面が認められ,定型的な症例と考えられた.病理組織学的には,表皮の萎縮とrete ridgeの消失,表皮真皮境界部に裂隙形成が認められた.電顕的には基底板の上方に空胞が認められた.その空胞は表皮基底細胞と連続性を持ち,基底細胞はtonofibrilが減少しており,基底細胞の変性,空胞化と考えられた.基底板は多層化が認められ,表皮の変化による2次的なものと考えられた.電顕的に見られた空胞は表皮真皮境界部の裂隙に一致すると思われ,断続的に基底細胞の変性が起こる結果として表皮の萎縮,rete ridgeの消失が認められ,皮膚の菲薄化につながると考えられた.

今月の症例

プロピオン酸アルクロメクゾンによる光接触性皮膚炎の1例

著者: 田村俊哉 ,   飯塚一 ,   岸山和敬

ページ範囲:P.629 - P.633

 71歳,女性.プロピオン酸アルクロメタゾンによる光接触性皮膚炎の1例を報告した.左三叉神経第1枝領域の帯状疱疹の治癒後,同部の瘙痒感に対しプロピオン酸アルクロメタゾンの外用を行っていたところ,約1.5カ月後に暗赤色紅斑と腫脹が出現した.貼布試験,光貼布試験の結果から主成分であるプロピオン酸アルクロメタゾンによるアレルギー性接触皮膚炎および光アレルギー性接触皮膚炎と診断した.ステロイド外用剤による光接触性皮膚炎の報告は極めて少なく,稀な症例と考え報告した.

Pigmented Mammary Paget's Disease

著者: 涌井史典 ,   鈴木一年 ,   藤田日出雄 ,   千野一夫 ,   柴田明彦 ,   藤澤重樹 ,   本庄三知夫 ,   森嶋隆文 ,   宇佐美善政

ページ範囲:P.635 - P.638

 色素性乳房Paget病の44歳,女性例を報告した.自験例で興味あることは,1)臨床的に乳頭部の発赤・湿潤局面に加え,黒色色素斑が目立ち,superficial spreadingmelanoma(SSM)in situとの鑑別を要したこと,2)術前の穿刺吸引螢光法,術中のスタンプ螢光法や病巣中5-S-cysteinyldopa(5-S-CD)値の測定がSSM in situの鑑別に有用であったこと,3)色素沈着の病因は病理組織学的に多数のpigment blockademelanocyteの出現,ケラチノサイトや角質層内のメラニン顆粒の増加,顕著なメラノファージの存在によると思われたこと,4)cytofluorometryによる核DNA量を測定したところ,Paget細胞は悪性パターンを示したことなどである.

症例報告

Subclinical Sjögren症候群を伴う亜急性皮膚エリテマトーデスの1例

著者: 鷲尾かおる ,   風間隆 ,   小黒啓子 ,   伊藤雅章

ページ範囲:P.639 - P.642

 20歳,女性.初診の約10カ月前より顔面,胸部,前腕,大腿に遠心性に拡大する環状紅斑が出没した.血沈亢進,白血球減少,IgG,およびIgMの高値,RA陽性,LE細胞陽性,抗核抗体陽性,抗SS-A抗体陽性であった.病理組織学的に表皮に基底細胞の液状変性,角質の軽度増生,真皮浅層の血管周囲にリンパ球,好中球の浸潤と少数の核塵,赤血球漏出,付属器周囲に小円形細胞浸潤がみられ,皮疹部および無疹部のlupus band testは陽性であった.Apple tree sign陽性で,口唇の小唾液腺組織の特徴的な所見より,subclinical Sjögren症候群を伴った亜急性皮膚エリテマトーデスと診断した.腎障害,中枢神経障害は認められなかった.

異時性両側乳癌を伴った皮膚筋炎

著者: 寺尾淳子 ,   染田幸子 ,   新藤季佐 ,   八代典子 ,   濱田稔夫 ,   前田清 ,   吉川和彦 ,   梅山馨

ページ範囲:P.643 - P.647

 両側の乳癌に合併した皮膚筋炎の1例を報告した.症例は47歳,女性.第1癌の手術後1年3カ月目に皮膚筋炎の症状が出現した.入院精査中に第2癌が発見され,根治術が施行された.術後検査値の改善は軽度みられたものの自覚症状が増悪するため,ステロイド全身投与を開始し,皮膚筋炎は軽快した.乳癌は組織像,臨床像より両側とも原発と考えられ,重複癌に含まれる異時性両側乳癌と診断した.調べ得た限りでは今までに異時性両側乳癌と皮膚筋炎の合併例の報告はない.

抗SS-A抗体陽性者のアロフトによる日光過敏型薬疹の1例

著者: 西原修美 ,   太田隆正

ページ範囲:P.649 - P.652

 アロフト(afloqualone)内服により発症した紅斑の病理組織検査所見が全身性エリテマトーデス(SLE)の所見に一致する症例を経験したので報告した.症例は62歳女性で鞭打ち症のため約5カ月間アロフトを内服したが1カ月目ころより顔面に紅斑が出現した.抗核抗体40倍,抗SS-A抗体1倍であった.頬部紅斑の皮膚病理組織検査で真皮乳頭から真皮中層のほぼ全体と真皮深層の血管周囲に多数の小円形細胞の浸潤がみられ,基底層の一部では液状変性も認められ,lupus band testも陽性であった.内服中止と遮光により速やかに皮疹は消褪したが抗核抗体,抗SS-A抗体は陽性のままであった.グリセオフルビン内服によりsubacute cutaneous lupus ery—thematosus lesionの誘発された(precipitated)報告が見られるが,アロフトでもSLEの誘発(precipitation)が起こり得ると考えられる.

尋常性狼瘡の1例

著者: 安藤浩一

ページ範囲:P.653 - P.655

 66歳女性.右頬部に10代の頃より数個の小丘疹があり徐々に拡大し隆起した紅斑性局面を形成するに至ったため当科を受診した.増殖肥大型の尋常性狼瘡を疑い,生検したところ真皮内に乾酪壊死を伴わない類上皮細胞性肉芽腫を認めた.さらに生検組織の培養にてヒト型結核菌を検出したため尋常性狼瘡と診断した.INH,RFPの併用で4週目には扁平,退縮を認め,8カ月を経過した現在,瘢痕を残すのみとなり略治状態となった.今後も注意深く経過を観察する必要があるものと考えている.

特異な膿疱性細菌疹の1例—胆嚢切除術で軽快した1例

著者: 宮本亨 ,   小林照和 ,   黒瀬通弘 ,   三島エリカ

ページ範囲:P.657 - P.659

 発熱とともに,両手掌,足蹠を中心に大型の無菌性膿疱を繰り返し生じ,抗生剤の全身投与にて軽快する74歳,男性例を経験した.全身の検索より自覚症状のない胆石を認め,胆嚢切除にて皮疹,全身症状ともに軽快し再発を認めなかった.これから,本症を胆石,胆嚢炎に伴う特異な膿疱性細菌疹と考え若干の考察を加え報告した.

Balloon Cell Nevusの1例

著者: 飯塚万利子 ,   中山佳代子 ,   平井昭男 ,   北村啓次郎

ページ範囲:P.661 - P.664

 22歳,女性.初診の2カ月前より左鼻翼に自覚症状を欠く紅色丘疹が出現し,徐々に拡大.切除時径4mm,高さ2mmの弾性硬,ドーム状に隆起した類円形赤褐色調丘疹を認め,表面には痂皮を付着し,基部に毛細血管拡張をみた.組織学的には,突出し表皮襟にはさまれた真皮内腫瘍であり,胞体の明るい大小不同,類円形の空胞細胞から構成され,その胞体はS−100蛋白染色でα鎖が陽性であったことからbal—loon cell nevusと診断した.本邦報告例では増殖細胞の大部分がballoon cellよりなるとするものが多かったが,これが特徴であると断定はできなかった.自験例ではS—100蛋白染色でα鎖のみが陽性であった.Balloon cell nevusにおけるα鎖とβ鎖の分布の違いについては報告例がなく,その意味するところは未だ不明であるが,bal—loon cellの性格を示唆する所見として,興味深いものと考えた.

McCune-Albright症候群の1例

著者: 石井則久 ,   斉藤胤曠

ページ範囲:P.665 - P.668

 McCune-Albright症候群は1)性的早熟,2)多発性線維性骨形成異常,3)caféau lait斑様褐色斑を3症候とする疾患である.今回われわれは本症候群の1例を経験した.症例は5歳4カ月,女児.生後10カ月時より性器出血があった.3歳9カ月時には上腕および大腿骨骨折,また出生時より右頸背部,臀部に不規則な形状を呈する褐色斑があった.現在,抗男性ホルモン剤にて経過観察中である.

Immunoblastic Lymphadenopathy-like T Cell Lymphomaの1例

著者: 安江厚子 ,   高田亨 ,   安江隆

ページ範囲:P.669 - P.672

 68歳,男性.発熱と全身の表在リンパ節腫脹があり,躯幹には斑状丘疹性紅斑が,両下肢には紫斑性丘疹が認められた.CT検査にて全身のリンパ節の腫脹が認められ,頸部リンパ節の組織検査では,immunoblastic lymphadenopathy(IBL)様所見が認められた.皮疹部の組織検査では,真皮血管周囲に異型リンパ球の浸潤が認められた.白血球増多と好酸球増多,IgE高値が認められたが,末梢血中への異型リンパ球の出現は認められず,ATL抗体は陰性であった.リンパ節の異型浸潤細胞は,T細胞の表面マーカーを有しており,リンパ節の細胞浮遊液によるサブセットの分析ではCD4陽性細胞がCD8陽性細胞より優位であった.皮膚の血管周囲への浸潤細胞はCD4とHLA-DR陽性であった.発病後,約半年で間質性肺炎にて死亡した.IBLとIBL-like T cell lymphomaとの異同や鑑別等につき,最近の文献にて考察を行った.

大量消化管出血をきたした重傷熱傷の1例

著者: 工藤昌一郎 ,   前川嘉洋 ,   林原利朗

ページ範囲:P.673 - P.676

 55歳,男性.酔って着衣のまま浴槽に転落し,全身に56%のII-III度熱傷を負った.Baxter法にて輸液療法を行ったが高血糖および血液濃縮が著しく,入院24時間後に左大腿動脈血栓症をきたし,血栓除去術を施行した.その後,インシュリンを使ったが,血糖のコントロールが困難で,高熱が持続し,肺炎や敗血症を併発した.さらに,受傷後14日目に大量の下血を起こし,16時間で約4000mlの出血をみた.直腸鏡等では出血部位を確認できなかったため,右大腿動脈よりセルジンガー法にてカテーテルを挿入し,腹腔動脈,上腸間膜動脈および下腸間膜動脈の造影を行った.その結果,上腸間膜動脈の分枝に造影剤の噴出像がみられ,出血部位は回腸領域と判定された.直ちに,開腹して出血部位を含む回腸切除術を施行した.その後,全身状態の改善に努め,植皮術を繰り返して行い,救命し,退院させることができた.

連載 皮膚病の現状と未来・4

PCR法とSouthern法(1)

著者: 川島真

ページ範囲:P.672 - P.672

 Polymerase chain reaction(PCR)法を応用した研究が皮膚科学の分野でも数多くみられるようになってきた.PCR法の原理はだれでも知っているDNAポリメラーゼ反応である.すなわち,DNAポリメラーゼは1本鎖DNAを鋳型として相補的なDNAを合成するが,その反応の開始にはプライマーを必要とする.そこで,増幅させたいDNA領域をはさむ2つのプライマーを用いて,DNAポリメラーゼを働かせると1回の反応でその領域を倍化させることができる,よって原理的には,n回の反応サイクルにより2のn乗倍に増幅が可能である.2本鎖DNAを1本鎖にするには熱変性を必要とするが,93℃程度でも安定なTaqポリメラーゼというDNAポリメラーゼが用いられるようになってから,各サイクルごとの酵素の追加が不必要となり,PCR法は飛躍的に進歩した.このようにPCR法の原理は極めてシンプルであり,またシンプルであるからこそ,これだけ応用範囲が広がってきたのである.

治療

ピアッサー(使い捨てピアス穴あけ器)の使用経験

著者: 高橋知之 ,   高橋眞理子 ,   林健

ページ範囲:P.679 - P.682

 現在わが国では純金メッキした医療用ステンレスでできた穴あけ専用ピアスを使い捨て穴あけ器にセットした医療用具“ピアッサー”が4種類流通している.これらのピアッサーを用いた場合のピアス皮膚炎の発生率をK18ピアス(非医療用具)を用いた場合と比較した.K18ピアスでは31.5%と高率にピアス皮膚炎が発生したのに対してピアッサーでは14.5%〜2.9%と低い発生率であった.ピアス希望者には適切なピアッサーを用いてピアッシングすることが望ましい.

印象記

第91回日本皮膚科学会総会・学術大会印象記

著者: 前田学

ページ範囲:P.684 - P.686

 第91回日本皮膚科学会総会・学術大会が平成4年4月10日(金)より3日間,幕張メッセの国際会議場で,東京大学石橋康正教授の会頭のもとに開催された.来年度の第92回目の同会が当岐阜の地で森俊二教授の会頭のもとに予定されているためか,学会当日に慶應大学西川教授より直接依頼され,印象記を書くことと相成ったため,準備不足を御許し願いたい.

これすぽんでんす

天疱瘡の病型の移行について

著者: 岩月啓氏

ページ範囲:P.688 - P.688

 盛修一先生,他が報告された「落葉状天疱瘡から尋常性天疱瘡に移行したと考えられた1例」(臨皮46:43-46,1992)を興味深く読ませていただきました.私たちは最近,逆の臨床経過,すなわち,尋常性天疱瘡で発症し,落葉状天疱瘡へ移行した2例を報告しています1)
 天疱瘡は臨床像と組織所見により,尋常性と落葉状天疱瘡に明確に区別されてきました.しかし,臨床的には尋常性天疱瘡と考えられても,棘融解が表皮の中層にみられどちらとも鑑別のできない症例をみることがあります.そのような症例では生検した皮膚病変の選択が適切ではないために定型的な組織像が得られないとの指摘もありました.しかし,盛先生らの報告例や私たちの症例では,病初期は明らかに落葉状か尋常性天疱瘡であったものが経過中に違った病型へ移行し,上のような議論とは別の問題を提起しています.

岩月啓氏先生のご意見に対して

著者: 新田悠紀子

ページ範囲:P.689 - P.689

 われわれの症例に対して岩月啓氏先生から貴重なコメントをいただきまして感謝いたします.当方の事情でご返事が大変遅くなりましたことをお詫びいたします.
 岩月先生がご報告された症例につきましては,投稿後で引用できなかったことを重ねてお詫びいたします.自験例の報告でも述べましたように,われわれが検索いたしました文献上では,天疱瘡の病型が移行したとする報告は信憑性がやや疑問視されているものしかありませんでした.

基本情報

臨床皮膚科

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN 1882-1324

印刷版ISSN 0021-4973

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