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カラーアトラス
後天性リンパ管拡張症
著者: 大野佐代子1 宇谷厚志1 藤田真由美1 宮地良樹1
所属機関: 1天理よろづ相談所病院皮膚科
ページ範囲:P.606 - P.607
文献購入ページに移動既往歴 10年前に子宮体癌にて子宮切除後,放射線療法を行った.その後再発を認めていない.
家族歴 特記すべきことなし.
現病歴 1年前より,外陰部に小丘疹が多発している.
現症 大陰唇,恥丘部に多房性の無症候性丘疹が多発する(図1).丘疹は穿刺にて漿液性滲出液の排出を認める.
病理組織学的所見 大陰唇の丘疹を生検した.表皮は肥厚し,表皮突起の延長を認める.真皮乳頭層に表皮内に突出したように大型の管腔構造がある(図2).壁は1層の菲薄な内皮で被われている(図3).内容に赤血球は含んでいないが,リンパ球を有している.
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