icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科46巻8号

1992年07月発行

文献概要

原著

完全型ベーチエツト病患者のHLA-I・IIの分布—日本と中国との比較

著者: 王黎曼1 峰下哲1 田丁2 姜学義2 馮高章3 丁素先4 邊天羽4 宮下英夫5

所属機関: 1東京医科歯科大学難治疾患研究所予防医学 2中国北京医科大学 3中国哈爾濱医科大学 4中国天津皮膚病研究所 5帝京大学医学部第二内科

ページ範囲:P.609 - P.611

文献購入ページに移動
 今回我々は日本と中国における完全型ベーチェット病についてHLA-I・IIの分布を検討した.Cw1,DR5とDQw4抗原の出現頻度について日本と中国との患者間に有意差が認められた.Cw1抗原の頻度については日本人および中国人患者とそれぞれの国の健康人と比べてみろと日本人では低く,中国人では逆に高かった.DR5抗原の頻度については日本人では高く,中国人では低かった.今回の検討結果から,完全型ベーチェット病患者では異なる民族間で抗原頻度は有意に異なることがあると考えられる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?