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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科46巻8号

1992年07月発行

文献概要

今月の症例

Pigmented Mammary Paget's Disease

著者: 涌井史典1 鈴木一年1 藤田日出雄1 千野一夫1 柴田明彦1 藤澤重樹1 本庄三知夫1 森嶋隆文1 宇佐美善政2

所属機関: 1日本大学医学部皮膚科学教室 2東松山市立市民病院皮膚科

ページ範囲:P.635 - P.638

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 色素性乳房Paget病の44歳,女性例を報告した.自験例で興味あることは,1)臨床的に乳頭部の発赤・湿潤局面に加え,黒色色素斑が目立ち,superficial spreadingmelanoma(SSM)in situとの鑑別を要したこと,2)術前の穿刺吸引螢光法,術中のスタンプ螢光法や病巣中5-S-cysteinyldopa(5-S-CD)値の測定がSSM in situの鑑別に有用であったこと,3)色素沈着の病因は病理組織学的に多数のpigment blockademelanocyteの出現,ケラチノサイトや角質層内のメラニン顆粒の増加,顕著なメラノファージの存在によると思われたこと,4)cytofluorometryによる核DNA量を測定したところ,Paget細胞は悪性パターンを示したことなどである.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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