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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科46巻8号

1992年07月発行

文献概要

症例報告

異時性両側乳癌を伴った皮膚筋炎

著者: 寺尾淳子1 染田幸子1 新藤季佐1 八代典子1 濱田稔夫1 前田清2 吉川和彦2 梅山馨2

所属機関: 1大阪市立大学医学部皮膚科学教室 2大阪市立大学医学部外科学第1教室

ページ範囲:P.643 - P.647

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 両側の乳癌に合併した皮膚筋炎の1例を報告した.症例は47歳,女性.第1癌の手術後1年3カ月目に皮膚筋炎の症状が出現した.入院精査中に第2癌が発見され,根治術が施行された.術後検査値の改善は軽度みられたものの自覚症状が増悪するため,ステロイド全身投与を開始し,皮膚筋炎は軽快した.乳癌は組織像,臨床像より両側とも原発と考えられ,重複癌に含まれる異時性両側乳癌と診断した.調べ得た限りでは今までに異時性両側乳癌と皮膚筋炎の合併例の報告はない.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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