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症例報告
尋常性狼瘡の1例
著者: 安藤浩一1
所属機関: 1名古屋第一赤十字病院皮膚科
ページ範囲:P.653 - P.655
文献購入ページに移動 66歳女性.右頬部に10代の頃より数個の小丘疹があり徐々に拡大し隆起した紅斑性局面を形成するに至ったため当科を受診した.増殖肥大型の尋常性狼瘡を疑い,生検したところ真皮内に乾酪壊死を伴わない類上皮細胞性肉芽腫を認めた.さらに生検組織の培養にてヒト型結核菌を検出したため尋常性狼瘡と診断した.INH,RFPの併用で4週目には扁平,退縮を認め,8カ月を経過した現在,瘢痕を残すのみとなり略治状態となった.今後も注意深く経過を観察する必要があるものと考えている.
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