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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科46巻8号

1992年07月発行

文献概要

症例報告

Immunoblastic Lymphadenopathy-like T Cell Lymphomaの1例

著者: 安江厚子1 高田亨2 安江隆3

所属機関: 1聖霊病院皮膚科 2聖霊病院内科 3名古屋大学医学部皮膚科学教室

ページ範囲:P.669 - P.672

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 68歳,男性.発熱と全身の表在リンパ節腫脹があり,躯幹には斑状丘疹性紅斑が,両下肢には紫斑性丘疹が認められた.CT検査にて全身のリンパ節の腫脹が認められ,頸部リンパ節の組織検査では,immunoblastic lymphadenopathy(IBL)様所見が認められた.皮疹部の組織検査では,真皮血管周囲に異型リンパ球の浸潤が認められた.白血球増多と好酸球増多,IgE高値が認められたが,末梢血中への異型リンパ球の出現は認められず,ATL抗体は陰性であった.リンパ節の異型浸潤細胞は,T細胞の表面マーカーを有しており,リンパ節の細胞浮遊液によるサブセットの分析ではCD4陽性細胞がCD8陽性細胞より優位であった.皮膚の血管周囲への浸潤細胞はCD4とHLA-DR陽性であった.発病後,約半年で間質性肺炎にて死亡した.IBLとIBL-like T cell lymphomaとの異同や鑑別等につき,最近の文献にて考察を行った.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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