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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科46巻9号

1992年08月発行

文献概要

原著

チオプロニンによる薬疹—ジベル型薬疹と紅斑丘疹型薬疹の2症例におけるSH製剤のパッチテスト成績

著者: 菊地克子12 角田孝彦1 堀内令久1

所属機関: 1山形市立病院済生館皮膚科 2東北大学医学部皮膚科学教室

ページ範囲:P.701 - P.704

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 パッチテスト陽性反応を示した2症例のチオプロニン薬疹(ジベル型と紅斑丘疹型)を経験した.SH製剤のパッチテストを行ったところ,症例1ではチオプロニンと内服歴のないカプトプリル,ブシラミンの3剤で陽性を呈した.これらの3剤で同時にパッチテスト陽性を示した症例は私たちの知るかぎり初めてである.これらの3剤は,いずれもメルカプト・プロピオニル・アミノ酸の構造を持っており,この構造に反応しやすい素因を患者がもっていたと考えた.患者および正常人でのパッチテストの成績より上記SH製剤のパッチテストの至適濃度を提案した.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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