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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科46巻9号

1992年08月発行

文献概要

原著

Fox-Fordyce病—血中性ホルモンの検討

著者: 森本照子1 相澤浩1 上出良一1 新村眞人1

所属機関: 1東京慈恵会医科大学皮膚科学教室

ページ範囲:P.705 - P.708

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 Fox Fordyce病の発症機序における性ホルモンの役割を検討するために,本症女性患者3例について,血中luteinizing hormone(LH),follicle stimulating hormone(FSH),prolactin(PRL),estradiol(E2),testosterone(T),dihydrotesto—sterone(DHT)をradioimmunoassayにて測定した.血中LH,FSH,PRL,E2には異常値を認めなかったが,Tは1例に高値を認め,DHTは3例全例に高値を認めた.また1例に卵胞・黄体混合ホルモン剤の内服療法を施行し,瘙痒の劇的な改善を認めた.以上より本症の発症原因に性ステロイドホルモンが何らかの関与をしている可能性が示唆された.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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