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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科46巻9号

1992年08月発行

今月の症例

乾癬性紅皮症治療中に認められた多発性ボーエン病

著者: 新関寛徳1 石河晃1 木花いづみ1 生冨公明1 美田誠二2

所属機関: 1川崎市立川崎病院皮膚科 2川崎市立川崎病院内科

ページ範囲:P.723 - P.727

文献概要

 61歳,男性,乾癬性紅皮症の治療中に発症した多発性ボーエン病の1例を報告した.紫外線療法,明らかな砒素摂取歴はない.PAP法によるヒト乳頭腫ウイルス抗原,電顕によるウイルス粒子は検出されなかった.本症例ではエトレチネート投与中に発症してきたため,その関与について考察した.文献的には同様の症例の既報告例はなく,逆に悪性腫瘍に奏効するとの報告がみられた.むしろ最近提唱されたretinoid-induced Köbner phenomenonに類似の現象であると考えられた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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