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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科46巻9号

1992年08月発行

文献概要

症例報告

SCC関連抗原が著明に上昇した瘢痕癌

著者: 儘田晃1 三浦圭子1 小原一則2

所属機関: 1土浦協同病院皮膚科 2中野総合病院形成外科

ページ範囲:P.759 - P.761

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 55歳,男性.5歳時の骨髄炎瘢痕上に2年前より潰瘍が生じた.初診時,左足外側縁から外顆にかけて存在する瘢痕の上に,50×25mm大,表面に壊死組織が付着した不整形な潰瘍があり,所属リンパ節は数個腫大.項部と上背部に直径10mm大の皮膚結節が5個存在.生検にて低分化型有棘細胞癌(SCC),T3N1M1,Stage IVと診断.手術および化学療法施行するも3カ月後死亡.血中SCC関連抗原は皮膚転移の増加とともに初診時の22.1ng/mlから死亡直前の245.0ng/mlまで上昇した.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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