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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科47巻1号

1993年01月発行

原著

Linear IgA Bullous Dermatosis—自験3例の報告と本邦報告例の検討

著者: 加倉井真樹1 湯尾尚可1 近藤正孝1 鈴木正之1 北島康雄1 矢尾板英夫1

所属機関: 1自治医科大学皮膚科学教室

ページ範囲:P.9 - P.16

文献概要

 自治医科大学において開院以来20年間で3例のlinear IgA bullous der—matosisを経験した.症例1;54歳,女.皮疹は緊満性水疱で大部分は紅斑を伴わず,一部環状に配列する傾向を示した.症例2;76歳,女.不整形の紅斑と紅斑上に半米粒大から爪甲大までの緊満性水疱を認めた.症例3;21歳,女.鶏卵大の紅斑とその辺縁に環状に配列する小水疱を認めた.3例とも組織学的には表皮下水疱で免疫蛍光抗体直接法で基底膜部に線状IgAの沈着を認めた.IgAのサブクラスはIgA 1であった.症例1および2の免疫電顕では,IgAがlamina lucidaに沈着している所見を認めた.症例1および3のHLAの検索ではB8陰性であった.3例ともDDS100mgで著効を示した.当教室例と本邦報告例を比較,検討した.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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